毛は剃っても濃くなりません
濃いひげや体毛に悩まれる方は、ご自身が毛深くなったのが思春期に毛を剃ったことが原因だと思われていることが多いです。また、一般的にも毛を剃ったら濃くなるのではないかという噂がまことしやかにささやかれています。しかし、毛が濃くなる原因について結論から申しますと、実はひげや体毛は剃っても濃くなりません。
これを聞くと「いや、確かに自分は思春期の頃に体毛を剃ってから明らかに濃くなった」とおっしゃられる方がいらっしゃいます。しかしよく思い出してください。何故思春期の頃に毛を剃ったのでしょう?前と比べて濃くなったように感じたからではありませんでしたか?ほとんどの方が思い返せば、ヒゲや体毛を剃ったから濃くなったのではなくて、「濃くなって気になったから剃ったかもしれない」とおっしゃられます。また、一度毛を剃ると次に伸びてくる際には毛の根元の太い断面が先端となってそのまま伸びてくるため余計に濃くなったように感じてしまうのです。
では、剃ることが毛深くなる原因じゃないとしたら、何故毛深くなるのかが気になられるはずです。ここでは毛深くなる様々な原因について説明していきたいと思います。
ひげや体毛が濃くなる原因
外的刺激からの保護機能として毛深くなる
みなさんは、体のどこかを擦りむいたりして怪我をした際に、怪我の部分が治癒する過程で毛が一時的に濃くなったりした経験はございませんか?これは人間が外的な刺激から体を守る為の保護機能であるといわれています。毛が生えている毛穴や皮膚部分にある一定の刺激が加わると毛が濃くなる場合があるのです。この保護機能があることから、ヒゲや体毛を剃ったら毛が濃くなるかもしれないという推測がたってしまうのですが、その程度の刺激で濃くなることはほとんどありません。しかし、毛が硬くなる硬毛化が起こりやすい方や、ヒゲや体毛を処理する際に肌を傷めるような剃り方をしてしまった場合はその限りではないかもしれません。
ホルモンバランスの乱れ
外的な刺激から肌を保護するために毛が濃くなる場合もありますが、体の内側が原因で毛が濃くなる場合もあるのです。それは、ホルモンバランスです。男性も女性もある一定の割合で男性ホルモンと女性ホルモンを有しています。もちろん男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンの方が優位ではあるのですが、一般的には男性ホルモンはヒゲや体毛を濃くし、頭髪を薄くするといわれており、女性ホルモンは頭髪を濃くして、ヒゲや体毛を薄くする役割があるといわれています。ホルモンバランスの乱れは、食生活の乱れや私生活の乱れによって生じがちです。特に体が形成されていく思春期に食生活や私生活が乱れてしまうことは大きくホルモンバランスを乱してしまう原因にもなります。ここまで聞いて思い当たる方も多いのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?ご自身が毛深くなったのは、毛を剃ったことが原因だと思われていた方も「もしかしたら違ったかも」と思い直していただけたかもしれませんね。そして、これから更に毛深くならない為にも上述の内容に気をつけながら日々を送られることをお勧めいたします。