複数の部位で照射レベルを変えてもらえますか？
脱毛施術では、照射レベル（出力）を肌質や毛質に合わせて調整することが基本ですが、「部位によって照射レベルを変えてもらうことはできるの？」と疑問に思ったことはありませんか？
結論から言えば、ほとんどの脱毛サロンやクリニックでは、部位ごとに適切な照射レベルを設定しています。ただし、どこまで柔軟に対応してもらえるかは施設によって異なるため、施術を受ける前に確認しておくことが大切です。
この記事では、部位ごとに照射レベルを変える理由や仕組み、相談時のポイント、注意すべき点について詳しく解説します。
なぜ照射レベルを部位ごとに調整するのか
肌や毛の状態は部位によって大きく異なります。たとえば、ヒゲやVIOなどの太くて濃い毛と、腕や背中などの産毛では、必要とされるエネルギー量がまったく違います。
■ 部位ごとの主な違い
| 部位 | 毛の特徴 | 肌の特徴 |
|---|---|---|
| ヒゲ | 毛が太く密集しており硬い | 皮膚が厚く、痛みに強いが赤みが出やすい |
| VIO | 非常に太く、根深い毛が多い | 色素沈着がある場合が多く、やや敏感 |
| 背中・肩 | 細く目立ちにくい毛（産毛） | 皮膚が薄く、痛みに敏感な人も多い |
| 腕・脚 | 中程度の太さで比較的均一 | 照射しやすいが乾燥しやすい |
こうした違いを踏まえて、脱毛のプロは各部位に最適な出力を設定していきます。
複数部位での出力変更は基本的に可能
大半のサロンでは、事前カウンセリングや施術前の確認で出力調整が可能です。実際の施術では、以下のように細かく調整されています：
- ヒゲやVIOは高出力（反応しにくいため）
- 背中やうなじなどは低出力（産毛で刺激に弱いため）
- 脚や腕は中程度の出力
さらに、痛みや肌反応に応じてその場で調整することも可能です。
■ 出力を変えてもらいたいときの伝え方
- 「この部位だけ痛みが強いので弱めにできますか？」
- 「ここはあまり効果が出てない気がするので強くしてほしいです」
- 「この部分の肌が荒れやすいので低出力でお願いしたいです」
こうした具体的な伝え方をすると、施術者も対応しやすくなります。
注意点：すべての要望が通るとは限らない
部位によって出力を変えてもらうことは可能ですが、すべての希望が通るわけではない点には注意が必要です。
■ 出力調整に制限がある場合
- 安全性を優先して、強い出力にできない（赤みや火傷リスク）
- マシンの仕様上、段階設定が限定的（家庭用機器や旧型機器）
- 痛みに強くても肌状態が敏感で出力を上げられない
また、医療レーザー脱毛では医師や看護師が判断するため、自己判断で強弱を指定できないこともあります。
事前に確認したいポイント
希望通りに出力を調整してもらうためには、施術前のカウンセリングで以下の点を確認しておくことが重要です。
- 部位ごとの出力調整が可能か
- 痛みや肌トラブルが起きた場合の対応
- 機器の出力段階や設定範囲
- 前回より強くしてほしい／弱めにしてほしい場合の伝え方
不安がある場合は1回ごとに担当スタッフに確認するクセをつけておくと安心です。
まとめ：自分の肌に合わせて出力を調整しよう
脱毛は一人ひとり、部位ごとに肌質や毛質が異なるため、照射レベルも個別に調整されるべき施術です。
複数部位で出力を変えてもらうことは原則可能ですが、安全性やマシンの仕様を理解しながら相談することが大切です。
自分の肌を守りながら、しっかりと効果を出すために、施術者との丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
